ノーサイド

年が明けた。いつの間にやら2018年だ。平成30年というのだから、月日の早さに日本人でもびっくりである。
新年のこの時期はウィンタースポーツのほかに陸上競技団体競技も盛り上がっている。元旦から実業団マラソンに箱根駅伝、バスケットにサッカーなど熱い戦いを繰り広げられているが、今年初めてラグビーを観戦してきた。ラグビーはまさに今がシーズン真っ只中で、高校、大学、社会人と目白押しで全国大会やリーグ戦が開催されており、ようやく時宜を得て念願のラガーマンの聖地である「花園ラグビー競技場」に足を運んできた。
そももそも何故ラグビーかというと、ぼくは学生のころはバスケットボールに傾倒していたが、他のスポーツでラグビーだけがどうしても気になる競技として頭の片隅にへばりついていた。ラグビーの魅力はその愚直までの試合運びとルール性に尽きると思う。また「男臭い」スポーツの典型的な泥臭ささに、不器用な大男たちの誇りやロマンといったものが、大げさに言うのであれば人生そのものに置き換えられるところに、痛烈にシンパシーを抱いてしまうひとりなのである。
当日、花園ラグビー場では高校ラグビーの全国大会の準々決勝が行われていた。正月にも関わらず、会場には大勢のラグビーファンが集合し、高校生のひたむきな姿に惜しみない声援を送っていた。会場内ではご当地の人気グルメやラグビー関連グッズが販売されいて周囲の清掃も行き届いており、観戦する側の配慮も協会が意識していることを伺える。それは2019年の日本で行われるラグビーワールドカップの布石に必ずつながり、ますます日本のラグビー界は邁進していくだろう。
ぼくは富士宮焼きそばをビールで流し込みラグビーグッズを物色してから、あらためてグラウンドを見渡した。透き通るような紺碧の空の真下で、高校生たちが縦横無尽に駆け回っている。ちょうど「ノーサイド」を告げる審判の甲高いホイッスルが響き渡った。
「 何をゴールに決めて何を犠牲にしたの」と歌ったのはユーミンであるが、いよいよ一年が始まった。どこに転ぶか分からない楕円球の悪戯に悪戦苦闘しながらも、今年は何かをゴールに決めてみたいと思うのであった。

f:id:kaba1981:20180106094816j:plain
f:id:kaba1981:20180106094849j:plain
f:id:kaba1981:20180106095011j:plain
f:id:kaba1981:20180106095050j:plain