LOVEはじめました①

8月である。夏である。連日、関西地方は猛暑日が続いている。今年は不規則な天候なうえ、集中的な豪雨や台風に見舞われ、一部の地域では甚大な被害をもたらした。被害に遭われた方々へ心よりお見舞いを申し上げ、筆を執らせてもらう。
夏の思い出作りに、Mr.Childrenのライブに行ってきた。あの「ミスチル」である。学生時代はよく聴いたアーティストのライブやフェスには行ったけれど、社会人になってからはそんな機会も皆無になり、10年近く前に下北沢のライブハウスでクロマニヨンズを拝見したのが最後だろうか。
なぜ日本を代表するミスチルのライブに行けるのかというと、学生時代の仲間が長年ミスチルの追っかけをしていて、以前から誘ってもらっていたのであるが、今回ようやく奇跡的にチケットが余りぼくに声がかかったのだ。彼女は時間と私財を費やし全国のライブツアーを全部回るほどの筋金入りで、ミスチルというか桜井和寿(彼女は敬愛を込めて和くんと呼ぶ)を崇拝し、プライベートから楽曲に至るまですべてを熟知している。そんなファンクラブ会員でさえ予約が難しいチケットを譲ってもらい、大阪市長居スタジアムに足を運んだ。
白昼の長居公園は大変なことになっていた。長居スタジアムはサッカーのセレッソ大阪のホームスタジアムで、試合の日には大変な混雑になるが、そんな比ではない、人の塊が群れで占領していた。これからライブに行くファンは、皆お揃いのTシャツやツアータオルを首に巻いているのですぐにわかる。そしてミスチルの客層は年代が幅広く、若い10代の中高生から年の頃なら50~60代のお父さんまで、老若男女関係なくファンがいることに年代関係なく支持されているミスチルに感心した。
なんとか人の並みを掻き分けてスタジアムの側までたどり着き、彼女から無事にチケットを受け取った。彼女の他にも同じミスチルを介して全国から仲間が集まり久しぶりの再会を喜んでいる。そして、ミスチルの近況や昨日のライブの席が最悪だったとかライブのセットリストの確認だとか、すでにミスチル談義が行われていた。それこそ、旅費や宿泊費、チケット代など合わせると相当な額になるはずだ。北から南まで全国のライブに参加する彼女たちからは、ミスチル愛が溢れでている。彼女たちを見ているとファンという存在がいかに貴重で、彼女らの存在でアーティストは成り立つ商売なのだと改めて気づかされた。
夏の日差しが強く汗がとめどなく流れてくる。本番まで30分を切った。今回のライブツアーは「Thanksgiving25」と銘打って、25周年を迎えたライブツアーらしい。なので、普通のツアーとは違い過去の名曲や普段演奏しない曲を、感謝を込めて披露するそうなので、最近のミスチルを全く知らないぼくとしては助かった。
ぼくはライブが始まるまでに間に合うかわからないほどの長蛇の列に並び、頭の中のラジカセのスイッチをポチっと押して「イノセントワールド」を聴きながらライブに備えた。